紙飛行機


海岸線を左に大きく 
南に向かって星空の下

潮風を感じながら 月夜の海
夏の終わりには人影もないね

制服姿のキミの姿を また探してしまう
あの日からボクの記憶は 真っ白のまま

砂浜に思い出探すよ
あの夜見詰め合ったテトラポットの上

永遠を誓った思い出の場所も
あの日のままなのになぜかキミだけが居ない




笑う声走るキミ まぶしい日差しの中で
微笑むキミを忘れないでいるよ 

自転車の後ろ しがみつく小さな手
いつまでもはさないでと言ったボクに

愛してる?と何度も 確かめていたね
うなずくだけのボクを のぞきこんでいた

夕暮れが辛かった海に向かう防波堤
いつまでも二人で歩いていたね

永遠を誓った思い出の場所も
あの日のままなのになぜかキミだけが居ない




叶わない願いと知っていても
星に願うよ 

もう一度だけ
この手に 抱きしめたいと




届くはず無い手紙を今夜も書くよ
今なら言えるよ愛していると
 
紙飛行機にしてキミのいる
あのキラメク夜空へと飛んで行け













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